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滅危惧種選定アサクサ種
江戸時代に入り、浅草寺門前で農産物や水産物が並ぶ定期市が開催されるようになり、漁師たちが海藻を手すき和紙の技法で板海苔として、 浅草寺門前で売っていたものを『浅草海苔』と呼ぶようになりました。
特に、年の瀬には漁師たちが持参した海苔が売られ、柔らかさと風味は人々の目をひくようになり、 浅草寺は精進料理の逸品として海苔を買っていただけでなく、『浅草』の名物『海苔』として贈答品として使われていました。
昭和30年代頃までは、多く普及されていた品種ですが、アサクサ種は病気にかかりやすく、水温の変化や汚染にとても弱く、収穫量が安定しないため、今では生産者がほぼいない現状となりました。
今では海苔の全国生産数(平均約70~80億枚)にたいして、0.01%も満たない超希少価値のある種です。
海の中に存在する※スサビ種に浸食され、DNA鑑定では100%アサクサ品種とはなりません。
アサクサ種から作られた海苔は、柔らかく極めて濃厚な旨みがあり、甘味を感じられる味わいです。 昭和30年代頃までは、一般に普及されていた海苔なので懐かしく感じられる方もいらっしゃるようです。
後世に残したい、日本の食文化を守るべく、アサクサ種に人生をかけている海苔生産者の島内啓次のご紹介ページもよろしければご覧ください。
※スサビ種とは…
病気にも強く養殖しやすいため、一般に普及されている品種。
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